夏休みショートステイin信楽2013に参加された方の声 4
私たち家族は千葉県の柏市で暮らしています。
私たちがここに家を建てようと計画が進んでいた時は、ちょうど柏がホットスポットらしいと分かってきたころでした。長男は当時2歳、おなかには赤ちゃんがいました。周りに家族、友人、そして職場もあることから、移住しようという選択はまだ当時では決断できず、マイホーム計画はそのまま進んで行きました。柏は福島から離れているため、当然受け入れてくれる避難先もないだろう、と考えましたし、関東では私たちのように自主避難に踏み切れなかった人は多いと思います。
情報が少ない中、ガイガーカウンターを買い、お水や食品を産地で選んだり、手探りな状態で放射能を気にする生活が始まりました。この辺で放射能を気にする方々と初めてお話したときに、保養の話になりました。
信楽の保養に参加させていただき、本当に良かったと思いました。
子供たちを安心して外で思いっきり遊ばせてあげられる、それだけでどれだけ気持ちが救われたことか。子供たちを放射能から遠ざける保養とともに、私たち親が精神的に心を休ませていただける保養でした。
たくさんのイベントや子供たちが遊べる環境、安全な食材や料理を用意していただき、ただ親切にして頂いたという言葉では収まらず、大きな愛に包まれているような感じでした。
そして私たちを受け入れてくださった紫香楽ヴィラの方々、私たちをケアしてくれようと集まった方々の温かさ、優しさに触れ、感謝の気持ちを言い表したいときは、涙があふれて止まりませんでした。
保養から柏に戻ってから、やはり子供を外で思いっきり遊ばせてあげられない問題があります。私の監視のもと散歩に出たりしますが、砂利や小石を拾うものなら私に邪魔をされます。
今年保養に行けなかった友人は、夏休みに子供達を満足に遊ばせるためにいろんなところに行き、たくさんお金を使ってしまった・・・と話していました。放射能の問題は本当に経済的にもかなり負担がかかってくるんですよね。
私にとって、信楽ショートステイは親子ともども、心も体も思いっきり保養できる唯一の場所であり、何℃でも訪れたい、これからもずっとつながっていきたい場所です。
千葉県在住 二児の母
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